要件事実に関する略語と抗弁以下の略語の語呂合わせ

法律学に関する書籍を読んでいると,StgやKg,E等といった略語を目にすることがあると思います。

法律専門用語は数が多く,長ったらしいものも多いので,略語が積極的に活用されています。

筆者の個人的な体感としては,Stg,Kg,E,R,D,Tは特によく目にします。

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当サイトでも使ってます!

これらはドイツ語の略記です。

Stgは,「Streitgegenstand」の略であり,「訴訟物」のことです。

Kgは,「Klagegrund」の略で「請求原因」。

Eは,「Einrede」の略で「抗弁」。

Rは,「Replik」の略で「再抗弁」。

Dは,「Duplik」の略で「再々抗弁」。

Tは,「Triplik」の略で「再々々抗弁」です。

ちなみに,再々々々抗弁はQd(Quadruplik), 再々々々々抗弁はQt(Quintuplik),再々々々々々抗弁はSx(Sextuplik),再々々々々々々抗弁はSp(Septuplik)だそうです。

その他よく目にする略語まとめ

民事
Stg 【独】Streitgegenstand 訴訟物
Ant 【独】Antrag 請求の趣旨
Kg 【独】Klagegrund 請求原因
E 【独】Einrede 抗弁
R 【独】Replik 再抗弁
D 【独】Duplik 再々抗弁
T 【独】Triplik 再々々抗弁
X 原告
Y 被告
Z 参加人
G 【独】Glaubiger 債権者
S 【独】Schuldner 債務者
刑事
Tb 【独】Tatbestand 構成要件
R/Rw 【独】Rechtswidrigkeit 違法性
S 【独】Schuld 責任(有責性)
J 【英】Judge 裁判官
P 【英】Prosecutor 検察官
B 【英】Barrister
(「【和】Bengoshi」説もあり)
弁護人
A 【英】Accused 被告人
V 【英】Victim 被害者
W 【英】Witness 目撃者

 

本稿で最も伝えたいことはここからです。

抗弁以下のE,R,D,Tに関して画期的な語呂合わせがあります。

今の法律学の学習者各位は,岡口基一「要件事実入門 初級者編」という本をご覧になったことはありますでしょうか。

これは,かの有名な岡口基一判事が,主に予備試験受験生向けに書いた要件事実の入門書です。

私が司法試験受験生だった頃,けっこう話題になった本で,私もこの本が出たとき,即購入して読みました。

それで,この本の何が秀逸かというと,この本で紹介されている抗弁以下の略語の語呂合わせがめっちゃインパクトに残る語呂合わせなんです!

 

どういう語呂合わせかもったいぶらず言ってしまいますと,「エロ童貞」っていう語呂合わせです。

つまり,「エ(E)ロ(R)童(D)貞(T)」です。

サラッと数行で紹介されているだけなんですけど,この語呂合わせが当時の私にはめちゃくちゃ印象に残りました。

未だにEとかRとか見ると,頭の中で「エロ童貞」っていう単語が思い浮かびます。

私は物覚えが悪いけど,「エロ童貞」だけは全然忘れないです。

「エロ童貞」は,私の語呂合わせ史で最も優れた語呂合わせであり,もっとたくさんの人に知ってもらいたいと思い,紹介させていただきました!

是非「エロ童貞」で抗弁以下の略語を覚えて,積極的に略語を活用してみましょう!

 

取って付けたような感じで申し訳ありませんが,岡口基一「要件事実入門 初級者編」では,学習者が楽しんで要件事実を勉強することができるようたくさんの工夫が凝らされており,この本の魅力は「エロ童貞」だけではないので,是非手に取ってみてくださいね笑

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