はじめに
「Legal Library」(※)が2019年12月9日リリースされました。
そこで,私も「Legal Library」を利用してみました。
本記事では,利用した感想等を述べてみたいと思います。
※ 「Legal Library」とは,信頼できる法律専門書や官公庁等が作成している各種資料をデータベース化し,クラウド上から横断的に検索し,閲覧することができるリサーチツールです。
取扱いのある書籍等
2019年12月17日現在,総計10万ページ以上もの法律専⾨書や官公庁の資料が検索・閲覧の対象となっており,取扱いのある書籍ないし近日中の取扱いが見込まれる出版社は,
のようです。
また,経済産業省,厚生労働省,公正取引委員会等の官公庁の資料(ガイドライン,報告書,Q&A等)も閲覧することができます。
機能
機能としては,主に,①お気に入り機能,②メモ機能,③印刷機能,④リーガルリサーチのサポートがありました。
①お気に入り機能
気に入った書籍や後で読みたい書籍,閲覧頻度の高い書籍等をお気に入り一覧に登録することができます。
登録しておくことにより,登録書籍等に素早くアクセスすることができるようになります。
②メモ機能
書籍等の特定のページにメモを付することができます。
メモを付した場合,当該メモがメモ一覧に登録されるため,メモ一覧からメモを書き込んだ箇所に素早くアクセスすることができるようになります。
③印刷機能
書籍等を印刷することができます。
なお,一度に印刷できるページ数の上限は1ページだけのようです。
④リーガルリサーチのサポート(Research Concierge)
❶「Legal Library」の検索方法,各種ツール利用方法の案内
❷知りたい,探している情報がどのような資料や書籍に掲載されているかなどのリサーチ支援
を行っているようです。
なお,2019年1月13日現在,想定以上の件数の問い合わせがあったため,当該サービスは一時的に停止されています。
その他
その他にも,閲覧履歴や検索履歴が残るため,アクセシビリティが高いです。
どういうアルゴリズムが用いられているか不明ですが,ユーザーにオススメの本も提示されています。
また,気になる本について出版社のECサイトに飛ぶ機能も備わっています。
さらに,年明けには,「書籍内に記載されている契約書のひな形や書式」をWord形式で出力できる仕組み等も順次追加されるようです。
試すなら今!
氏名,所属団体,職業,クレジットカード情報を登録すればよいだけなので,簡単にすぐ登録できます。
あれこれ人から説明されるよりも,百聞は一見にしかずということで,実際に利用してみてはいかがでしょうか。
2020年1月末日までは無料トライアル期間なので,使い心地を試すなら,今がベストタイミングです!!
なお,無料トライアル期間が終了した後は,月額5,200円(税別)の定額制でサービスが提供されることになります。
(2020年4月7日追記)
初めてLegal Libraryを利用される方は,最初の10日間,無料でLegal Libraryの全サービスを利用することができるようなので,是非試してみてはいかがでしょうか。
類似サービス
近い将来,リリースされる見込みです。
おわりに
要件事実マニュアル,条解シリーズ等は人気書籍かと思うのですが,見当たりませんでした。まだまだこれからといったところでしょうか。
※ 要件事実マニュアルは,2020年4月1日に追加されました!
法律家の利用頻度の高い書籍等から優先的に追加されていくようなので,今後に一層の期待が高まります。
私自身は,書籍は紙媒体で読むことを好むので,「Legal Library」ができたからといって,紙の本を買うことを止めることはありませんが,職務中や移動中等にちょっとした調べごとをしたいと思ったけど,事務所や会社の本棚や手元に目当ての本がないようなときに,非常に便利なサービスですね。
リーガルリサーチのサポート機能も,いずれ利用してみたいものです。
なお,WindowsやMacといったウェブブラウザ(Chrome推奨)であれば,問題なく利用できますが,現時点ではまだスマートフォンには対応していないようです。
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