印鑑は真っ直ぐ(名前を直立させて)押すのが通常だと思います。
しかし,ビジネス界では,上司に提出する書類に押す印鑑については,左に傾けて押しましょうというルールが存在しています。
皆さんは,上図のような枠を決裁文書等でご覧になったことありますよね。
このような決裁用枠は,左から順に職位の高い人が印鑑を押すための枠が設けられています。
上図を見ていただくとお分かりになるかと思いますが,印鑑を左斜めに倒して押すことで,あたかもより職位の高い人にお辞儀をして敬意を示しているかのような格好になるのです。
ここから波及して,上司に提出する書類一般について印鑑を押す際は,印鑑が左に傾けられるようになりました。
「くだらねー」って思うかもしれませんが(自分も最初そう思いました笑),このようにすることには,職位の高い人に対する敬意を示し,上司と部下の人間関係を円滑にするという狙いや気遣いがあるのです。
もちろん,すべての職場でこのような運用がなされているわけではありません。
印鑑は真っ直ぐ押すように指導するところもあると聞きます。
したがって,印鑑の押し方については,各々の職場のやり方に合わせるのが正解ですが,職位の高い者に敬意を示すために,印鑑を左に傾けて押すという運用がなされている社会もあるのだということは知っておいて損はないと思います。
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