宇多田ヒカルから学ぶビジネス略語

 宇多田ヒカルさんの歌う曲は,実は,ビジネス上,用いられる略語の宝庫なんです!

 本稿では,宇多田ヒカルさんの歌う曲から,ビジネス略語を紹介していきます!

 では,早速まいりましょう!!

ASAP

 まずは,ASAPです。

 仕事上,ASAPを目にしたことがある人は多いんじゃないでしょうか。

 宇多田ヒカルさんの曲でも「A.S.A.P.」ってありますよね。

 この曲は「A.S.A.P 今すぐに すぐに聞かせて」っていう歌詞から始まりますが,そうです。

 「ASAP」っていうのは,「As Soon As Possible」の略で,「できるだけ早く」とか「至急」といった意味の相手を急がせる表現です。

 「ASAP」はそれ単体でも用いることもできますし,もちろん「as soon as possible」の通常の用法で用いることもできます。

FYI

 次は,FYIです。

 宇多田ヒカルさんが歌っている「Merry Christmas Mr. Lawrence」の歌詞でも「FYI」って出てきますよね。

 え,ご存じないですか?

 実はサビで「FYI We’re gonna be up all night」っていう一節が出てくるんですよ。

 これを訳すと,「念のために言っておくけど,今夜は寝かさないわよ。」みたいな意味になります。

Utada Hikaru (宇多田光) – Merry Christmas Mr. Lawrence – FYI

 もう分かりましたね。

 「FYI」っていうのは,「念のために言っておく」とか「ちなみに」というような意味で,「For your information」の略です。

 ビジネス的には「ご参考までに」といった和訳がふさわしいと思います。

 メールに資料を添付した上で,本文に「FYI」と記載するように,「FYI」は単体でも用いることができます。

 また,文中で用いるとすれば,例えば,「FYI These are reference materials.」(ご参考までに,参考資料を添付いたします。)という風に使われます。

 ただ,基本的に仲間内での情報共有の場面に使われることが多い表現なので,上司とか目上の人には使わない方がよいです。

cuz

 最後は,cuzです。

 「cuz」は「タイム・リミット」の

I know what you’re going through(私はあなたが今辛い状況に置かれていることを知ってる。)

and I ain’t the one to comfort you(それに私があなたを元気づけられる人じゃないことも知ってる。)

but I do cuz I need it too.(でも,私はあなたを元気づける。だって,辛いときに元気づけてくれる人の存在は私に必要なものでもあるから。)

という一節の中で登場します。

宇多田ヒカル – タイム・リミット

 さて,「cuz」が何の略か,分かりましたか?

 分かりましたよね。

 そうです,「because」の略です。

 これの和訳は言わなくても分かりますよね。

 ちなみに,「Too Proud featuring Jevon」という曲の中では「Coz」という略語が登場しており,これも「Because」の略です。

 なお,これらは,ビジネスパートナーとの会話の中などでは普通に用いられることはあるようですが,かなり砕けた表現なので,フォーマルな場面では使わない方がよいです。

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